プロローグ~森の少年~

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「うぅ・・・・・・、ギルドマスター・・・」 アイリは目を開かない。声でGMを識別したのだろう。 とてもつらそうに呻いている。 「くそっ、お前がこんなことになるなんて」 GMはいらだちを隠せずにいた。 「この先に、お前をそんなにした奴がいるんだな。 ・・・俺が潰してやる。」 GMは基本的にギルド員に優しい。だからこそギルドマスターをやっていけるのだ。 「マスター・・・」 蚊が鳴くような、とても小さな声でアイリが言った。 「どうした?」 かすかにアイリの目が開く。 「お願いです。・・・この先にいる少年を殺さないで。・・・彼は悪くない。・・・彼の精霊達も悪くないんです。・・・っく」 そう言い終わったアイリは、死んでしまったかのように力が抜けた。
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