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やがて、少年が私の目の前で止まった。
私は少年を見上げた。
黒い学ランはどうやら私達の学校の隣の男子校の制服だった。
雪と同じように白い肌に中性的な綺麗な顔立ち、しかし…
その目を見た途端…ゾッと冷たいものが背筋を走った。
暗い、暗い、真っ暗な瞳…
その暗い瞳は光を宿していないように暗かった…。
全体的に暗い、そう思った。
性格が暗そうとかそんなんじゃない。
雰囲気が…彼が醸し出しているオーラが…真っ暗なのだ…。
例えるなら宇宙にある全てを飲み込むブラックホール。
例えるなら太平洋の海深く、光の一切届かない深海のような闇。
そんな絶対的な暗さを私は少年に感じた。
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