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はあ…ハァ…はあ…
私は必死で山を駈け降りる。
やってしまった……!!!!!
あれだけやってはいけないって思ってたのに………!!!!
ついに私はやってしまったのだ!!
どうしよう…どうしよう…!!!
頭の中はいましがた自分がしでかしてしまった事で大パニックだ。
取り敢えず…落ち着こう…。
私は走る足を止め、いま来た道を振り返った。
警察には私が犯人だなんて分かるはずがない……。
そのまま履いてきてしまった上靴の裏を丁寧に見る。
大丈夫…泥も血もついて無い…。
走って来た道に目を凝らす…。
大丈夫…ちゃんと道を選んできたから足跡も残ってないはず…
それにもし残っていたとしても
ここは学校の裏山…
お昼や放課後にはご飯を食べに来たりとか探検に来たりとかで大勢の生徒が足を踏み入れる…
私の足跡があったとしても絶対に私のだって分かりゃしないわ…
ここにくる途中、誰にも姿を見られてない事も確認してる…
後はここから出るのを誰にも見られなかったらいい……
きっと警察は事故だと思う!
きっと彼女は崖から足を滑らせて落ちたと思ってくれるはず…
後は、誰にも見られずここから出るだけだ……
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