1日目/2:こんなにも。

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紫空にの言葉に、麻美は額に皺を寄せ唇をかみしめた。 「最低ね!ありさ!あんた本当に最低!紫空を味方につけるために嘘つくなんて…!!」 麻美が単語一つ一つを地面に叩きつけるように叫んだ。 「嘘じゃないわ!麻美、本当よ!本当に、私は彼の質問に答えていただけよ!」 私は、夢中で麻美に訴える。 しかし、私の言葉に麻美は黙って首をふっただけだった。 「美恵子達が何を言ったのかは、分からないけど、お願い麻美!私の話も聞いて…。」 「黙れっ!!!!!!!!!!!!」 突然、私の言葉をさえぎるように麻美が叫んだ。 「麻美…。」 私は、一歩たじろぐ。 「黙れ!黙れ!黙れ!」 麻美は気が狂ってしまったように叫び続ける。 その顔は、叫んでいるのに青白く、額には大粒の汗がみえる。 唇は小刻みに震え、目は焦点が定まらずゆらゆらと別の生き物のように動いている。 素人の私の目から見ても、麻美の具合が普通じゃないのが分かった。
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