1日目/2:こんなにも。

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「麻美さん、落ち着いて下さい。貴女が黒崎さんに怒るのは間違ってますよ。僕と黒崎さんは初対面で、駐車場で喋っていたのも、僕が生前雪さんと最も親しかったと思われる黒崎さんに雪さんの生前の事を尋ねていただけです。」 それだけならどんなに良かったかしら…。 「黒崎さんは、嘘はついていません。もし、雪さんのお葬式を抜け出したのを怒っているのなら、黒崎さんが抜け出す原因を作ったのは僕です。黒崎さんを怒るのはお門違いですよ。」 少年は、言い終えると麻美の腕から手を話した。 それと同時にゆっくりと麻美が崩れおちる。 「麻美…。」 崩れ落ちた麻美は地面にベチャリと横たわったまま、ぶつぶつとまた何かを呟いて涙を流しているだけだった。 担任が駆け寄って麻美に何か声をかけているが、何の反応も示さない。 「麻美っ!!!麻美っ!!!!!」 麻美に駆け寄ろうとした時、私の腕がぐっと引っ張られた。 .
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