1日目/2:こんなにも。

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「離して!麻美がっ!」 私は自分の腕を掴んでいる少年を睨みつける。 少年は無表情で私の腕を掴んだまま離さない。 「ただ、ヒステリーを起こしただけですよ。心配ありません。お友達が急になくなったんで、動揺しただけです。」 頭の上から声がふってくる。 お友達が急に亡くなったから…。 私が、雪を殺したから。 私が雪を殺したから麻美はあんな風になってしまったんだ…。 雪が死んだせいで…。 雪…、雪…、雪…、許さない。 貴女が死んだだけで人がこんな風になるのね… 私が死んだら、こんな風に誰か悲しんでくれるのかしら? 羨ましい。 .
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