65人が本棚に入れています
本棚に追加
「へえ、貴方がね…。」
少年と、紫空の視線がかちりと合う。
「久しぶり。」
少年がゆっくりと口を開いた。
「お久しぶり、相変わらず元気そうね。」
「おかげさまでね。」
少年と紫空が親しそうに挨拶を交わすのを見て、私の頭は混乱しはじめた。
どうゆう事?まさか、紫空とこの人って……。
「知り合い…?」
私が目を白黒させていると、紫空がああ…、と頷いた。
「私、彼の双子のお兄さんと友人だったの…だから…ね。」
紫空の言葉に少し違和感を感じたが、私はそうなの…、と短く相槌を打つった。
「君と、同じ学校だと分かった時からもしかして、とは思ってたけど、黒崎さんと君も知り合いだったんだね。」
少年が、私と紫空を交互に見る。
.
最初のコメントを投稿しよう!