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「私と紫空は、中学時代からの友達なの…。」
私は、少年と紫空の意外な関係に驚きながら言う。
雪と少年が知り合いだったて言うにも驚きなのに、まさか紫空とも知り合いだなんて…。
少年は、私の言葉に聞こえるか聞こえないかの曖昧な返事を返す。
「私、先生に呼ばれているから、そろそろ行くわ。とんだお葬式になっちゃったわね。」
紫空は、じゃあね。と私に微笑むと、少年には少しじっと見つめただけで何も言わずに、頭を押さえて人ごみの中に消えて行った。
私は、紫空の背中を見送った後、少年に視線を戻した。
「貴方が、紫空とも友達だなんて意外だわ。」
少年は、私の言葉に黙って首を傾げる。
とぼけちゃって…、ため口まできくくらい仲いいじゃないの…。
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