1日目/2:こんなにも。

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紫空とは、中学時代の時に友達の紹介で知り合って仲良くなり、高校一年生の時に同じクラスになった。 始業式の日、私や、他の女の子は新しいクラスに馴染めるのかという不安と、クラスでの安定した地位に着く為。 中学校からの上がり組の娘達の中で、中学の時に権力を持っていた子にゴマをすっている時。 彼女は、自分の席に座り、ぼおっと前を見ていた。 彼女は、女子校では珍しい自分を飾ったりしない子だった。 どこの派閥にも所属しようともしないで、休み時間は自分の席で文庫本を読み、教室移動の時は自分のペースで動くようなマイペースな子だった。 でも、紫空は、独りぼっちの時なんて無かった。 いつも、誰かが一緒にいた。 .
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