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そこに一人の黒い学ランを着た黒髪の少年が二人に近づいた。
顔は……。
遠くてよく見えない…。
私の学校の生徒じゃないのは確かだ、だって私と雪が通っていたのは女子高だったから。
ここにいる参列者もほとんどは女子しかいない…。
もちろん、近所のおじさんとか、雪のおじさんの会社の人とか、
昔、雪は公立の共学の中学校に通ってたから中学生の時同級生だったと思われる男の子とかちらほらいるけど。
なんだか、私にはその学ランを着た少年が凄く場違いに見えた…。
少年と、おじさんが何か喋ったあとおじさんがいきなり私を指差した。
それに続けて少年が私の方を見る。
何……?私に何か用……?
少年はおじさんと二言三言言葉をかわすとこちらに向かって歩いてきた。
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