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「いったいどうしたのかしら。わざわざ職員室に私達を集めたりして…………。」
只今、午前8時20分。
登校完了時刻10分前であるのに、俺達職員は皆ここ……第一職員室に集められていた。
普段は、広々としたこの場所だが、メタボのシンボルである『校門の番人(ゲートガーダー)』も例外なく集まっているため暑苦しい。
そんな中、小萌先生とは反対側に机を構えている親船素甘(おやふねすあま)先生は、なにやら不機嫌だった。
「どうしたんですか、親船先生?」
とりあえず、心配になった俺は、彼女に声をかけてみる。
「どうしたじゃ有りませんよ。なんで私がこんな暑苦しい所に…………。」
ああ、そっちか…………。
『美人は得をする生き物。』
彼女は、そんな考えを持つ人間だ。
今でも、汗で化粧が落ちているのではないかとかを考えていたのだろう。
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