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あぁー!……また!?
池田、何回目だよ?大勢の仲間がいる楽屋で気心知れた仲の奴らと一緒にいるのは、まぁ、百歩譲って良いとしよう。
だけどさ、その笑顔は何?
村健とか、金田とか、顔見てみなよ。デレッデレだよ?
2人とも相方兼恋人がいるはずなのに、その相方達がいないからって何してんの?
……あ、2人が帰ってきた。
「亘、川島…ちょっと」
入って来た瞬間に俺に呼ばれて、キョトンとしてる2人に笑いかける。
「…?(なんか笑ってるけど怖い…)」
「…(何だろう?)」
にこっと笑ったのに、亘は何故か眉間にシワを寄せながら無理矢理笑っている。
川島は、…普段通りぼけーっとしてる。
なんだ、この温度差。
「…、亘ー!帰ってきてたんだ…、ね…」
村健が亘に気付いてこちらを向いたけど、すぐに顔が青くなった。
なんだろう?
村健の後ろに見える、金田や池田も顔が青く見える。
「村ちゃん、こっちおいで」
「……」
池田が恐る恐る俺を呼んだから、そっちに行ったら村健は亘を連れて、金田は川島を連れて楽屋から出て行った。
たまたま楽屋にいた坪さんも杉さんを探しに出て行った。
という事は、今楽屋にいるのは俺と池田だけ。
「…村ちゃん怖い顔してたよ」
「………そう?」
「村健も金田も、びっくりしてたし」
クスッと笑った池田は、何だか可愛くて。思わず唇に吸い寄せられてキスをした。
「、あんま妬かせないでよ」
「っ、……馬鹿じゃねーの」
「なんで?」
「……こっちの台詞だよ…、馬鹿」
END
(亘と川島に嫉妬したし…)
(可愛いな、)
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