夏の始まり

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「え~夏も始まりましたね~!みなさん、夏と言えば何ですかぁ?」 1時間目は担任の美里先生の授業だった… 「海!だと思いまーす!」 「山じゃないのー?」 「男…とのラブロマンス!」 生徒の誰かが言った一言にクラス中がドワッと盛り上がる… 「ははは…勘弁してくれ…」 今こそ、女装しているとは言え、俺はれっきとした男… こんな時、やはり俺にはついていけない…と思わせてくれる。 「はい!キャーキャー言わない!静に!」 バンバンと教壇を叩く美里先生に、みんなが静まる。 「今、誰かが言いましたね。そう…夏と言えば…海やプール。つまり水着です。」 と先生が言うと、1人1人にスクール水着が配られる… 俺は嫌な予感がした… 汗がいきなり、大量に出てくるのは、暑いから…が原因ではない… 「ま、まさか…」 俺は渡されたスクール水着を見て、唾を飲み込む… 「はぁい!みんなの手元に水着は行き渡りましたねぇ?では、今日の授業は…」 先生の言葉にみんなが先生を注目する…
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