夏の始まり

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「ねえねえ!明日の土曜日、一緒に我流市に行ってプールで泳ごうよー♪」 寮の部屋に帰ってくるなり、目を輝かせながら、お願いしてくる夏目… 当然、顔が引きつる俺… 「じょ、冗談じゃないっ!!」 俺が断ると、不満げな顔で俺の顔を見る夏目… 「え~っ、真子ずっと、女の子のカワイイ水着着て、プール行ってみたかったのよ~水着もちゃんと用意してあるんだよ!行こう!行こう!セクシーな真子ちゃん見せたげるよ!!」 「見たくないわーっ!!」 俺が大声で怒鳴ると、夏目は、しばらく俺の目を睨みながら不満げな顔をしていたが、 「もういい!」 と、ふてくされると、俺から背中を向けた。 ふぅ…やっと諦めてくれた…か… と安心してると… 「あ、もしもし~?由希ちゃん?そう、真子~♪うん、元気だよ~」 と、携帯を耳につけながら喋っている夏目… 由希? こいつまさか… 「うん、そうなんだぁ、真子ね、プール行きたいんだけど、誰も一緒に行ってくれないの~…え?一緒に行ってくれる?本当に!?ヤッター!ありがとー大好きよ由希ちゃーん♪」
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