1人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ、アズヴァンはなんで10人の子供たちまで殺したんだ?」
「もともとアズヴァンの出身国・ボセラム……つまりボードン皇族の国だが、根絶やしの思想があったんだ。つまり、主を失われた族は、復讐をするというボセラムの思想家・バラダルーンの考え方が災いしたらしい。」
「そーやって、ボセラムではそーゆー死刑制度があったワケね。」
「そーだ、ニューセイル。だがそれが原因で、国外脱出をする者がでたり、結婚しなくなったりと、ボードンの支持率がかなり下がったんだ。そんでアズヴァン戦争が6年後、国民の平和を脅かしたとして、バラダルーンは処刑、法律は改正されたという。」
朝。
旅を続行するアルファンたち。
暫くして、立て札を見つけた。
《この森の塔を見つけた者は、死を覚悟せよ。》
なんなんだと首を傾げていると、カインが声をあげた。
「ねー、試練の塔ってアレじゃないか?」
カインの指差す方向を見ると、何故か開けた地があった。そして、何か石の塔が立っていた。
「アレって………………試練の塔……か?」
言うなり6人が塔へ近づこうとした。
その時、巨大な何かが待ち構えていた。
最初のコメントを投稿しよう!