‡CHAPTER・1‡  †ワラクテの章†

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「じゃあ、アズヴァンはなんで10人の子供たちまで殺したんだ?」 「もともとアズヴァンの出身国・ボセラム……つまりボードン皇族の国だが、根絶やしの思想があったんだ。つまり、主を失われた族は、復讐をするというボセラムの思想家・バラダルーンの考え方が災いしたらしい。」 「そーやって、ボセラムではそーゆー死刑制度があったワケね。」 「そーだ、ニューセイル。だがそれが原因で、国外脱出をする者がでたり、結婚しなくなったりと、ボードンの支持率がかなり下がったんだ。そんでアズヴァン戦争が6年後、国民の平和を脅かしたとして、バラダルーンは処刑、法律は改正されたという。」   朝。 旅を続行するアルファンたち。 暫くして、立て札を見つけた。 《この森の塔を見つけた者は、死を覚悟せよ。》 なんなんだと首を傾げていると、カインが声をあげた。 「ねー、試練の塔ってアレじゃないか?」 カインの指差す方向を見ると、何故か開けた地があった。そして、何か石の塔が立っていた。 「アレって………………試練の塔……か?」 言うなり6人が塔へ近づこうとした。 その時、巨大な何かが待ち構えていた。
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