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「地の剣と風の剣?」
アルファンはイプシロンとお喋りしていたが、イプシロンが急にワラクテの隣の国・ゾステスの話をしだしたのだ。
「あの2つの剣は、ゾステスの守りの森の奥深くにあるバエンデンの森に隠されているという。」
「へー。」
そーいいながらアルファンは炎の剣を鞘から抜いた。
赤みの帯びた銀色の刄が美しく光って見えた。
「てかイプシロン、そのバエンデン一族ってさー、狂暴なのか?」
「ウワサだと王家があって、王子は自分と同じくらいの勇気のある女と、姫は自分にとっての強い男と結婚するらしい。」
「じゃあさ、バエンデンの森に行ってみないか?地の剣と風の剣を探すついでに!」
「しかしバエンデンの王子は危険だ。長男から順に、王子は剣、鎌、斧、槍、弓、棍棒、ダガー、銃を持ち、姫も長女から順に、剣、槍、弓、ダガー、鞭、銃を持つから危ないのだ。」
しかし、好奇心旺盛のアルファンはそんな危険な話は聞いてさえいなかった。
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