🌙REBO/EN！！短編夢小説🌙

夢中(ﾕﾒﾅｶ)でサヨウナラ

この夢の続きもきっと
残酷な道が私を歩かせる

そしていつも、ほんの少しだけ
貴方に手が届かなくて

直接触れていたとしても
貴方の心は百蘭様ばかりで
私はほぼ、置いてきぼり

だからこそ、こんな最悪な夢を見せて逝かないで

一人にしないで、
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ！！

幻騎士…幻騎士…幻騎士！！

前にもこんな残酷な夢を見た
貴方が修行に行っている間に！

修行から帰って来た
貴方は変わっていた
百蘭様一筋な人へと

幻騎士…………これは正夢？

早く帰って来て…？
怖いよ、辛いよ、痛いよ、

貴方のことを一人の時に考える度に、私はどうなってると思う？
死にそうなんだ、壊れそんなぐらいなんだよ私、

だから、あれが正夢ではないよう帰って来てっ！

「幻騎士……ッ！？」

ふわりと抱き締められた感触が後ろからした
この抱き締め方は貴方しかいない

「驚いたか？」

「帰って来たの？」

振り返って聞いてみりと
幻騎士の口には笑みがあった

「……あぁ」

幻騎士が返事をしたあと私は後ろに振り向き、彼の唇にすいついた

「…ンッ…//」
「ン～～～～ッ」

彼の口から彼の体内の空気を吸った

幻騎士はキスを止めようとするが
そんなとこは許さない

彼の頬を掴み、離さなかった

チュポン！

自分も辛くなった時には離した

「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ///」

「変態みたいな息遣いだね」

顔をほんのり赤く染め、息を荒くしている彼を笑ってやった

「貴様……ッ…」
「幻騎士ッ！！」

彼の体が透けだした
透けだす本人も驚いている

「嫌だっ！独りにしないで！」
「………」

私は彼を抱き締ついた
行かないでと願い…

そんな彼はにこりと笑顔を見せて、私を抱き締めた

切なく、温かく、お別れかの様に

「俺はお前の直ぐ傍にいて、神もついている」

「見えない貴方なんて嫌！」

「傍にいる」
「やだよ幻騎士！」

彼の胸に顔を埋めて泣きじゃくった

「Ｔｉ…ａｍｏ」
「ぁ……」

そして彼は私の右手を握りしめ、
空気に溶けて消えていった

夢から抜けると自然的に言った

「Ｔｉ　ａｍｏ…」
『あぁ…』

「っ！？…………フフッ」

一瞬だけ彼の声に笑顔見えた…

あれが正夢だとしても
貴方が傍にいて、頬笑んでくれればそれで
いいと思った。それだけ

　　　　　　　END