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バトっていらっしゃったからです。
学生なのか、同じブレザーを着た少年少女四人がなにかと戦っていた。しかも、その内の一人は怪我をしているしい。
んで、その相手ってのが
「……ガイナード…」
どうやらモンスターの知識はあるようで思い出したかのようにその物体の名前がわかった。そのガイナードなんだか……
「どう見てもモンハンの黒龍ミラボレアスさんでしたお疲れ様です」
砦に帰れ!ってツッコミたいが今はそんな空気ではないので自重する。
「ガァッ!」
「カイ!」
奮闘していた少年がガイナードの攻撃をくらったのか真後ろに吹き飛び転がりながら勢いを止めた。
あぁ。死んだねこれ。
パーティー全滅。ゲームならアイテム使って全回復したり術で全体回復したりして体勢を立て直すが…これは現実だ。
パーティーの半分が負傷している上に一人は回復役で、唯一戦えるのは満身創痍の槍使いのみ。
どう足掻いても絶望
ガイナードはトドメをさすつもりなのか、口に赤い炎をタメ始めた。
龍が放つブレスは程度にもよるが3発で国を落とせる威力らしい。正直今の彼等にはオーバーキルな気がするが、ドラゴンにそんな事が判るわけもなく着々とその紅炎を肥大化させていく。
「くそがぁぁ!」
槍使いの少年が三人の前に立ちはだかり、防ぐように槍を斜めに持つと薄い黄色の壁が現れた。
シールドなのだろうが気休めにもならない。そんな事は彼等も承知の様で目を閉じたり悔しそうな表情を浮かべている……自分達が死ぬのを理解して。
だが…
だがしかし…
二十歳になっても異世界や転生に憧れていた俺が…
今尚残り続けてる厨ニ魂が言っている…
「DDBB(ディーンドライブブラックバード)!」
ここで死ぬ運命(さだめ)じゃねえぇってなぁぁぁぁぁあ!
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