いつも側に

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僕は小さいとき、イライラすると手の甲を噛んでいた。 頭を、壁や床にぶつけたりもした。 そうすれば、お母さんが飛んで来て、僕に気づいてくれるんだ。 手を噛むと、血が出たりして痛かったけど。 イライラしなくても、不安じゃなくても、僕は手の甲を噛んでみた。 やっぱりお母さんは、来てくれる。 そしてね、ビデオやオモチャを用意してくれたり、僕の話を聞いてくれたり ゆっくり僕にかまってくれるんだ。 僕は、寂しいときや退屈なときも"自傷行為"をするようになった。
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