一通の手紙

2/25
1292人が本棚に入れています
本棚に追加
/1012ページ
アリマトス軍養成学園 アリマトス王国きっての最高の養成施設であり、 他の国からも入学希望が来るほどの高い実績のある 歴史ある名門校だ 「なぜ私達が………」 「文句、言わない」 「はい、すいません」 そんな学園の近くで 買い物袋を両手に下げた二人の少女が歩いていた 学園は今、新年生入学期間のため休業中だったが 何故か二人とも制服を着ていた それもそのはず、 彼女達は既に合格が決まり、且つ学園の手伝いを言い渡された者達、 「これはこれは……… 今日は入学際の準備で?」 「………ここに書いてある物を」 先頭に立つ金色の長い髪をもつ少女が紙を渡す 「かしこまりました 三日後には学園に届きます」 店主は腰を低くしながら店の奥へ下がっていく 入学祭、 ただの入学式のはずなのに校長、及び理事長の案により 何故か毎年パレード状態になってしまうために一般的にそう呼ばれている 「これで最後?」 「………うん、…」 ふぅ、と周りを見ていた少女がため息をつく
/1012ページ

最初のコメントを投稿しよう!