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アリマトス軍養成学園
アリマトス王国きっての最高の養成施設であり、
他の国からも入学希望が来るほどの高い実績のある
歴史ある名門校だ
「なぜ私達が………」
「文句、言わない」
「はい、すいません」
そんな学園の近くで
買い物袋を両手に下げた二人の少女が歩いていた
学園は今、新年生入学期間のため休業中だったが
何故か二人とも制服を着ていた
それもそのはず、
彼女達は既に合格が決まり、且つ学園の手伝いを言い渡された者達、
「これはこれは………
今日は入学際の準備で?」
「………ここに書いてある物を」
先頭に立つ金色の長い髪をもつ少女が紙を渡す
「かしこまりました
三日後には学園に届きます」
店主は腰を低くしながら店の奥へ下がっていく
入学祭、
ただの入学式のはずなのに校長、及び理事長の案により
何故か毎年パレード状態になってしまうために一般的にそう呼ばれている
「これで最後?」
「………うん、…」
ふぅ、と周りを見ていた少女がため息をつく
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