入学式

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「なんか皆、私の名前聞くと固まるのよね」 「それはよかったな」 武家といっても魔法までも使えるわけではない むしろ魔法を使わないからこそ有名になったわけで 一見、バリバリ魔法使いの彼女が関係しているとは思えない 「あー、 自己紹介も済んだことだからこれで解散 明日また来いよー」 どうやら今日はこれで終わりのようだった 「よしっ! 帰ろう」 ミトンは一人気合いを入れて走っていった と、 ズドンッ 「あ、ごめんね」 サツキと同じようなローブを纏った、白髪の少女が口にする どうやら何か落としたらしいが……… 「「「………………」」」 誰も、何も言わない 「フィリスー そんなもの落として帰るなよ」 「分かっています」 唯一、ロンドビルだけがその少女の名を出して注意するが、 まずどうやってこんな物を落としたのだろうか 材料は鉄、長い棒の先には明らかフィリスの顔よりでかい、 刺がたくさんついている黒い玉 一般的にはモーニングスターと呼ばれる武器だ
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