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サツキとしてはどうでもよかったがクラスメイトに冷たくするのも気が咎めた
「杖を見れば分かるよ」
そう、杖にも色々な種類がある
サツキやミーティアのような長い杖ほど魔力のコントロールが精密になっていく
逆にネーテやミトンのような短い杖は携帯に便利
よって攻撃魔法を得意とする者は速効性を重視して杖が短くなり、
補助魔法を使う者は魔力の質を求めて長い杖を求めるようになるのである
「魔法石は、使わないの?」
ミーティアが持っていたのは木製の杖
サツキのように先端に魔法石を持たないタイプだった
「うーん、
私あまり魔力ないから」
ハハハとミーティアは笑う
魔法石はいわば加速装置
一気に大量の魔力を操れるが
それはあくまで自分の魔力
魔力が少ないなら別に無理してつける必要はない
だが、
(………?)
サツキは疑問を抱いてロンドビルを見る
……が、意味はない
「どうかした?」
「いや、
なんでも」
一瞬、謙遜しているのかとも思ったが、どうやら違うようだ
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