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(魔力が少ない、か……)
本人が気にしているようなら触れないべきだろう
「それにしてもここのクラスって、なんかこう、
印象が強い人ばっかりだね」
「僕を含めて、ね」
「アハハ……」
言っていることが正しいだけに反論出来ない
見た目はサツキに勝る者はそうそういないが
それを除いたとしても、ここは衝撃の強すぎるクラスだった
「フィリスさん、だっけ?
あんな重たそうな物どうやって持ち運んでいるのかな?」
「あれは収納魔法と呼ばれる術になる
空間をねじ曲げる高位呪文の一つだね
ただ、あそこまで完成された術を見るのは僕も初めてだ」
そんなに他者の術の仕組みについて知っていたのが不思議だったのか、
「へぇ、
じゃあアルフォント君のは?」
さらに詳しく聞きたそうな顔をしていた
「あれは……
一概には説明し切れない
ただ、今じゃ滅多にお目にかかれない魔法であることは確かだよ」
「そうなんだ」
相づちをうつミーティア
だが、彼女も分かったはずだ
サツキが一切の説明をごまかしていたことを
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