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「んん、
分かっちゃった?」
クォーツの目が怪しく光る
「個性が強いという点は認めてやるよ
あの教師を含めてよくあんな能力者ばかりを……」
サツキがDクラスの人数を数えた十一人、
あれはロンドビルを含めた数だったのだ
「いいじゃないか
楽しそうなクラスで
今度僕も見学に行っていい?」
「来たらバラバラに解体する」
ジャキン、と
洒落にならない金属音がサツキから聞こえる
「わぁお、
絶対に行かなくちゃ、ね?」
「………」
何を言っても無駄
決めたことは必ずやる、それがクォーツという男だ
「さぁ、明日は大変なのだからもう寝なさい」
「何をするつもりだよ?」
「それは秘密☆」
「そうかい……
じゃあな」
サツキの小さな背中を見送って、
「さて、これから君達がどうなるか、見物だよ」
クォーツは一人、
まるで変質者のように外灯に照らされながら笑い続けたという
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