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「勿論僕に決まってるじゃないかぁ~っ!」
「………、」
目の前から意味不明なことを言いながら二つの影が現われた
「やぁ、ごめんごめん
開始直前にお手洗いに行きたくなってさぁ」
カラカラとクォーツが笑う
(おい、あのAクラスの……)
(言うな、
分かっている……)
アルフォントの耳打ちを途中で止めさせる
変な飛び火が来たら厄介だからだ
Aクラス担任の女性、
レベッカは、それこそ視線で人を殺せるんじゃないかというくらいの殺気を
クォーツに送っていた
(ここで話しているのを気付かれてみろ
僕らに、明日はない……)
(………ッ!!)
間一髪、彼女が振り向く頃にはサツキ達は全く別々の方向を向いていた
「じゃあ、今からやってもらうことを説明するよ」
クォーツは明るく言いながら、
それでもサツキは何故かクォーツの隣にいるロンドビルに目をやった
眼鏡をかけ、怠そうに欠伸をしている
(どうしてあそこに先生がいるのかな?)
それはミーティアだけでなくDクラス全員の疑問だろう
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