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すると並んでいる前からプリントが配られてきた
読むと、事細かなルールが書いてあったが、
簡単に説明するなら
一、武器は自分のでも学校のでもよい
二、殺すな
それだけであった
「つまり、殺気を出さずに殴りあえってことか……」
「そのっ通りさぁ~」
いい加減、耳障りになってきたクォーツを放っておき、
サツキは辺りを見渡す
「どうする?」
「どうする、ってお前は治療師だろうが」
確かに治療師が出場の有無を聞くのはおかしいことだ
「まぁ、な」
「じゃあ私達はあそこに行けばいいんだね」
ホールの一角に避難所と書かれたスペースが確保されていた
「先に行っていてくれ」
「うん、分かった」
ミーティアを見送ったあと、
「君も今回は出るな」
「え~、なんでよー?」
サツキはミトンを睨み付ける
「あのな、間違って扉を吹っ飛ばす奴を戦いに送れるほど、
僕は治療師として冷徹じゃない」
というか怪我をしてもらったら面倒だ
「そんなのこの杖に言ってよ」
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