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「だからこの杖と会話出来る君に言っている」
「む~」
ミトンは拗ねたような顔をして杖にボソボソと呟き始めた
「……今回は調子が悪いから出たくないってさ」
結局、サツキを睨み付けながらとぼとぼと避難所に歩いていった
「あと、は……」
「私も今回はパスしましょう」
フィリスも落ち着いた足取りでミトンのあとに続いていく
「おいおい、お前はDクラス全員を見学にするつもりか?」
「いや、そんなことはない
現に君、アルには暴れてもらう」
「それならいいけどよ、
結構馴々しく呼んでくれるよな」
アルフォントは一人で戦いたいのか、人波に姿を消す
「ま、こんなものかな」
確かに全員とまではいかなかったが、
生徒、七人は避難所に移ってしまった
(まぁ、あの人は何を考えているか分からないし
別にいいか)
そうやって見たのは、残ったDクラスの一人
艶やかな青色の髪を結んだ女性だ
昨日、サツキもすぐに帰ってしまったために全員の名前は知らない
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