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なるべくロンドビルと目を合わせないように、と
「あれ、
貴方はまだ避難していないの?」
視界に入った見覚えのある二つの人影
「……君達か」
リン、ネーテ
ここで最初に会った人物だ
「僕は別に避難するつもりはないよ」
「じゃあ戦うの?」
「いや……」
サツキ自身、あまり体を動かしたいとは思っていない
「ただ避難所で見ているより、
倒れた人をすぐに治療出来るフィールド内がいいと感じただけさ」
「そんなこと言っても逃がしてくれる人なんて少ないと思うけど……」
早く戦いたくてウズウズしている者達が眼前を絶えずうろつく
「その時はその時さ
それより君達は……」
「………ここで、いい」
「そうネーテが言うからね」
「まぁ、どうでもいいけど僕の仕事を増やさないでほしいね」
「それは無理な相談ね」
やるからには手は抜かない、
リン達はすぐに離れていってしまった
戦場の中に治療師が一人、
一見危険な状況にも見えるがサツキは全く心配していなかった
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