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左側のラインを跨ぎながらプレッシャーを与えたり、またセンターラインも割りながら左右に蛇行する。
ライトは上向き、クラクションはなりっぱなしだ。
相手もただならぬ雰囲気がわかったみたいでだいぶ動揺した走りになっている。かなりセンターを割ったり、コーナーも迂闊にブレーキは踏めない。
やっと少し長いストレートに差し掛かり、32はここぞとばかりに加速する。俺のekスポーツも加速するが追い付かない。
メーターは当の昔に振り切ってしまっている。追加メーターは164をさしていた。車間距離は大体35m程になった。
このストレートの次は下りながら右にきつめのコーナーだ。クリア速度は大体90が良いとこだろう。
先が見えないこのコーナーは誰が通っても恐怖を感じるほど高低差がある。32はジワリと手前50mくらいにブレーキをかけた。俺はまだかけない。唯一詰められるのはブレーキだから遅らせる。手前20mで白煙が舞う程のフルブレーキング。すかさず32のインを刺す。うまくフロントをダイブさせ遠心力がかかる前にすかさず切り込む。トラクションを目一杯かけ100から惰性でコーナーをクリアする。
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