第1章始まりのカウントダウン

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今日も絶好調。いつもと同じような走りができている。140以上刻まない純正のデジタルメーターを見ながらそう感じた。 ちなみに追加メーターがあるため140以上でも速度はわかる。4速5750rpm…154km/hはでているだろう。 次のコーナーが近付く… R=100のコーナーだ。ポンピングでわらわらと速度を落とし、ギアも1速下げる。 エンジンブレーキをかけながら遠心力がかかる前にイン側へ切り込んでいく。 普通に見たらアンダーステア気味に見えるのだがそれでも切り込み角度がクリッピングを奥にとったからかなり加速重視でクリアできるのだ。 3G83のインジェクターから先程にも増してガソリンが噴射される。甲高く、そして迷いなくあげる奇声は俺の心のインジェクターからアドレナリンを大量放出している。 背中がぞくぞくするとともに心地好い高揚感に満たされる。この感覚が好きでそして全てを忘れさせてくれる。 スピードジャンキーの俺はあの高揚感を感じたくて麻薬のようにそれを求めてしまう… 本当にジャンキーだ…
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