第二章 秘密基地

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    『なにここ‥?』 『俺の秘密基地』 そう言ってニカッと笑った 先生に一瞬ドキっとした 『はいココア』 あたしの前にココアを置く 『ありがと‥』 『んー』 『おいし‥』 『だろ?俺の特製ココアだ』 なんだか分かんないけど 先生のさりげない 優しさが嬉しくって あたたかくって 涙がでた‥ 『‥ぐすっ‥』 先生は何も言わず ティッシュをあたしの前に置いた 『先生‥あったか‥い‥』 『ん?ココアがか‥?』 『ん‥そう‥』 あたしはどんどん涙が出る 『先生‥ごめっ‥ね‥』 『何が?』 『んーん‥ありがと‥』 『ああ‥いつでもまた来いよ』 ねえ先生‥ あたしはこの時から   先生のこと好きだったかも しれない‥  
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