2 同僚のアナタ

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次に気付いたら朝だった。 見慣れた天井に聞きなれたアラーム。 手探りで定位置を探るが携帯がない。 香那美は起き上がって目の前の光景にしばし固まった。 次の日にお酒が残らないタイプなのでちょっと胃が重い程度ですむのだけど・・・ いや、今はそんなことより・・・ ・・・ ・・・完全に記憶がない。 その間もアラームは鳴り続けている。 「ん・・・」 やばい・・・ 香那美は急いで入り口にあった鞄に走るとアラームを止めた。 自分の格好を見ると昨日会社に行った時と同じ格好。 ぐしゃぐしゃに皺が入ってるけど、いや、まあいいさ・・・ ってかちゃんと服着ててよかったんだけど・・・ 問題は・・・ なんでこの人がここにいるかってことで・・・ 望月洋介がソファーで眠っていた。 前日の記憶がほとんどない。 居酒屋を出て、洋介のオススメのバーに入って・・・ それからほとんど・・・いや、全く覚えていない。
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