──昔、きっかけ、そして──

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「…とにかく、今すぐやめるんだ」 ボスの命令ならば普通は通用するはずだ。 だが彼らの場合はそう簡単にはいかないのであるため案の定─   「「     お断りします。       断る            」」 これまた綺麗に声が重なり、二人は闘いを続けるのであった。ボスである自分の命令をあっさりと拒否られ流石に彼は怒るだろう……っと思ったらそうでもない。 Ⅰ世は無と呆れが混じった表情をしている。 こんな事でわざわざ怒っては切りがない、そう思っているのだろう… 『仕方ないな…』とⅠ世はボソリと呟き、何処からかグローブを取り出しそれを自分の両手に装着し、また懐から小さな弾丸を取り出しそれを飲み込んだ。 するとどうだろう、彼の額とグローブを装着した拳から純粋なオレンジの炎が灯ったではないか そう、これが初代ボンゴレⅠ世の武器であり戦闘形態である。 言葉で駄目なら力でと考えてたのだろう、彼らは分かっていてもやめない奴らだとは最初から分かっていたこと。 なのでこの死ぬ気モードになるのは珍しくない。 寧ろ日常茶飯事だといっても過言はないだろう。 .
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