星は輝きを求めて

2/28
前へ
/324ページ
次へ
永遠の闇に閉ざされた大陸一の面積を誇る王国、リュンヌ。 今から約十年前、この国から太陽は消えた。 国の輝きは様々な色をした人工の光であり、彼等は「月」を「太陽」と称する。 リュンヌの意味も、「月」だ。 そのリュンヌの西のはずれに、小さな小さな村がある。 「レステ」という村だ。 食料もろくに取れない貧しい村だったが、最近その村では、何やら良い野菜や果物、穀物等が取れるらしい。 今まで食べ物の形もしていないものが多かった農村に、一体何が起きたのか。 リュンヌでは見られない軍服を纏い、二人はレステへと向かった。 二人は驚きで声が出なかった。 そこには、彼等が探していた筈の、一人の少女のがいたのである。
/324ページ

最初のコメントを投稿しよう!

113人が本棚に入れています
本棚に追加