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永遠の闇に閉ざされた大陸一の面積を誇る王国、リュンヌ。
今から約十年前、この国から太陽は消えた。
国の輝きは様々な色をした人工の光であり、彼等は「月」を「太陽」と称する。
リュンヌの意味も、「月」だ。
そのリュンヌの西のはずれに、小さな小さな村がある。
「レステ」という村だ。
食料もろくに取れない貧しい村だったが、最近その村では、何やら良い野菜や果物、穀物等が取れるらしい。
今まで食べ物の形もしていないものが多かった農村に、一体何が起きたのか。
リュンヌでは見られない軍服を纏い、二人はレステへと向かった。
二人は驚きで声が出なかった。
そこには、彼等が探していた筈の、一人の少女のがいたのである。
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