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教会についた二人は、いつもの場所に腰を下ろす。
毎日が夜のせいか、リュンヌは暖かい日が無い。
室内は大量のストーブが置かれており、ルユーナ達が座った場所も一つのストーブの近くだ。
早く行かねば取られてしまうので、アラマートはいつも誰よりも早く教会に行く。
ルユーナは近所に住み、幼なじみである為、彼について一緒に教会へ行く。
祈りの時間が近付いた頃、二つの影が隣にやって来た。
影は当たり前の様に横に座る。
ルユーナとアラマートの友人、リースとウェールだ。
リースは真っ白な肌に淡い栗色の髪の、村で一番可愛いと評判の少女。
ウェールは落ち着いた茶色の髪を長く伸ばしている、背が高く凛々しい少年だ。
二人はルユーナとアラマートの昔からの友人で、幼い頃はよく四人で遊んだものだ。
暫くして、祈りの時間がやって来る。
彼等が信じるものは月の女神「ルナ」。
ルナは戦と美の神であり、リュンヌの女王とされる、ペスカを表す神とされている。
一人の僧侶が説教をし始め、皆は一斉に目を瞑る。
……後に語られることになるその事件は、祈りが始まって三分もしないうちに起きた。
「キャーッ!!」
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