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第一章 破壊のど~る
翠:私は人形です…。
私の愛するご主人様につくられました…。
人間の命でつくられました…
(SE:OPが流れている中でそれぞれの声が浮かび上がるように)
来夢:俺、未来から来たんだ
紅蓮:俺にはもう帰る場所はねぇからな…来夢、さっきは泥棒扱いして悪かったな
彰:あぁん?ガキは黙って引っ込んでろ!こいつ…燃やし尽くしてやる。これがじじいの形見だ!
遊希:俺には何も出来ない…
来夢:俺にも何も出来ない…でも、みんながいれば未来は救えるんだ。みんながいないと俺には何も出来ない…
夢落:もう少し…。
来夢…お前のその力、私の手に入る日は近い
来夢:知ってる…これは怒りの色…
翠:ボスが一番強い、強いの……だから逆らわない方が良い
雷雅:HA!!そーりーそーりー。俺の足が長いせいでお前のスモールな体がボロボロだな
紅蓮:クソがッ……なんで、なんで効いてねェ!?
彰:これが大事なのか?はんっ、こんなモン俺が全部燃やし尽くしてやるよ!!
翠:私のお友達に触らないで……お友達はその子だけなの……嫌……嫌!!返して!!
彰:俺……。私、にも……友達なんて居なかったさ。仲間だけが全てだってそう思ってた
紅蓮:そうやって何時までも過去にこだわってる奴は何時まで経っても強くはなれねェんだよ!!
雷雅:正義とか抜かすような奴が俺は大嫌いだ!!消えな!!
夢落:さぁ遊希、お前はどちらにつく?
遊希:どこの馬の骨とも知らない俺を育てて慕ってくれた村の奴は皆、俺を神の子だと信じて疑わなかった。
俺は、俺は……神の子でもなんでもない、ただの人間だ。
俺が……俺が、町の奴等を皆殺しにしたんだ、この目で見ていたのに!!
来夢:大丈夫、大丈夫だよ。
皆わかってる。
未来を救うとかそんなのホントはどうでも良かったんだ。
遊希:最初からこんな刻印必要なかった……
来夢:皆と出会うために俺は、
生きてる
ありがとう。
さよなら。
(SE:OP静かに消えていく)
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