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<廊下>
ルーカスは人が少ない廊下を歩いていた。数分歩いているのだが、目的地につかない…。いわゆる
迷ったらしい…。
ルーカスも時々他の生徒を見つけるが、その通りかかる生徒は手に地図をもち、そわそわ歩いていた。
どうやら他の生徒も迷っているらしい。
そんなときルーカスの後ろに、緑の髪とエメラルドの瞳、髪はツンツンで耳には沢山のピアスが付いており、ダボダボしたズボンをはいている少年がいた。
少年はルーカスを見てニッと笑い口を開ける。
「よっ!俺は新入生のアルス・コンドラだ!よろしくな!お前も新入生だよな?名前は?」
ルーカスはふと思った。
(軽そうな奴…)
と…。取り敢えず応える事にしたルーカスは小さくため息をつき……。
「…ルーカス・ヴェイスだ」
「オォ!よろしくな!ルーカス!!てか初めて見たよ。黒髪に黒目!」
そう…ここアルバーナは色とりどりの髪や瞳の人々がいるのだが…。黒髪黒目は一切いない。
アルスは珍しそうにルーカスをジロジロ見ていた。
(…ハァ)
心の中でため息をついたルーカスは自分から喋った。
「…ジロジロみるな。それより、早く教室行かなきゃいけないんだが」
とルーカスが言うとアルスはハッとした顔をし、ルーカスをジロジロ見るのを止めた。するとニッと笑い…
「一緒に行こーゼ!二人で行けば早くつくんじゃね!?ほらっ!行くぞルーカス!!」
と言って行こうとしないルーカスの左手をとりアルスは引っ張って行ってしまった。
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