未来は僕らの手の中

3/10
前へ
/32ページ
次へ
「ちっ…仕方ねぇな…」 ナイフは諦めてその場から立ち去ろうとする。 だが…ここで気付く 「危ねぇ…なに寝ぼけてやがるっ…! ナイフの指紋を拭き取らねぇと!」 とっさに適当な布きれを探すが見つからない。 「ちっ…」 やむを得ず服の袖で指紋を拭き取りにかかる。 しかし事態はそんなに単純ではなかったっ…! …ざわざわ…    ………ざわ (持ち手は拭けるけど…突き刺さった刃の部分はどうすんだよ!?…たぶん触っちまってる! 第一!…ドラマじゃねぇんだ…こんなんで本当に指紋は消えるのかよっ…!?) ざわ… 「…抜くしかねぇっ…!」 ミシ…ミシッ… だがそんなカイジの焦りに反し、ナイフはまるで動かない! 「くそっ…はやくっ!…急がねえとっ…!」 「お前…俺の車に何してるんだ?」
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

169人が本棚に入れています
本棚に追加