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「ちっ…仕方ねぇな…」
ナイフは諦めてその場から立ち去ろうとする。
だが…ここで気付く
「危ねぇ…なに寝ぼけてやがるっ…!
ナイフの指紋を拭き取らねぇと!」
とっさに適当な布きれを探すが見つからない。
「ちっ…」
やむを得ず服の袖で指紋を拭き取りにかかる。
しかし事態はそんなに単純ではなかったっ…!
…ざわざわ…
………ざわ
(持ち手は拭けるけど…突き刺さった刃の部分はどうすんだよ!?…たぶん触っちまってる!
第一!…ドラマじゃねぇんだ…こんなんで本当に指紋は消えるのかよっ…!?)
ざわ…
「…抜くしかねぇっ…!」
ミシ…ミシッ…
だがそんなカイジの焦りに反し、ナイフはまるで動かない!
「くそっ…はやくっ!…急がねえとっ…!」
「お前…俺の車に何してるんだ?」
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