未来は僕らの手の中

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タクシーの中 「あの…ごめんなさいっ…! 俺…必ず弁償しますから!」 「ん?…俺の車の事か? いいよ…」 「えっ…!??」 「お前から金取る手間暇考えたら、板金屋のオヤジ脅した方が早い」 「えっ………あっ…ありがとうございます…」 「そんな事より伊藤開司くん」 (なんでコイツ俺の名を!?) 「君は今それどころじゃないんだよ…」 「へっ?」 「着いたな… ウチの事務所だ 詳しい事は中で話そう…」 車を降りたカイジの目の前に、3階建ての事務所と思わしき建物があった。 [遠藤金融] ビルその物は何の変哲もないのだが… 薄汚れた外壁と駐車場にある黒い高級車が強烈な威圧感を醸している…。 (どうみても明るく客をもてなすような会社じゃねぇな… この親父マジでヤクザなのかっ…!)
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