出会い

5/15
前へ
/70ページ
次へ
彼女の手から抜け出し、立ち上がると、案外彼女は小さかった… 多分160もないだろう 「どした…?」 あまりにも静かになったので聞いてみると 「アンタの家…」 と小さく言った 俺の家? 「俺の家がどうかしたか!?」 「案内しなさい!」 …意味がわからな~い…。 って訳で俺の家に向かっている今日のこの頃…。 しばらく歩くと、一軒家に辿り着いた 「ここ、俺ん家」 指差しながら教えると 「ふぅん…さ、いきましょ」 とインターホンに指を置く 「待て…!」 「何よ?」 当然のことを言わせてもらおう 「鍵くらい、持ってるぞ?」 「だから?」 あれ? 俺何か変なこと言った? 「玄関、開けられるぞ?」 「でしょうね、それで?」 どっちがおかしいんだ… 「んっと…」 「早く開けなさいよ」 もう何がなんだかわかんねぇよ!! 心の中で盛大に突っ込みながら玄関の鍵を開ける 鍵を抜くと、彼女は勢いよく扉を開いた
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

558人が本棚に入れています
本棚に追加