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彼女の手から抜け出し、立ち上がると、案外彼女は小さかった…
多分160もないだろう
「どした…?」
あまりにも静かになったので聞いてみると
「アンタの家…」
と小さく言った
俺の家?
「俺の家がどうかしたか!?」
「案内しなさい!」
…意味がわからな~い…。
って訳で俺の家に向かっている今日のこの頃…。
しばらく歩くと、一軒家に辿り着いた
「ここ、俺ん家」
指差しながら教えると
「ふぅん…さ、いきましょ」
とインターホンに指を置く
「待て…!」
「何よ?」
当然のことを言わせてもらおう
「鍵くらい、持ってるぞ?」
「だから?」
あれ?
俺何か変なこと言った?
「玄関、開けられるぞ?」
「でしょうね、それで?」
どっちがおかしいんだ…
「んっと…」
「早く開けなさいよ」
もう何がなんだかわかんねぇよ!!
心の中で盛大に突っ込みながら玄関の鍵を開ける
鍵を抜くと、彼女は勢いよく扉を開いた
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