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俺が椅子に座ると同時に母さんは立ち上がり、
「それじゃ、夜ご飯作っちゃうわね♪」
とキッチンに向かっていった
今…テーブルを挟んで斜め向かいに神崎がいる
「なぁ…？」
俺はすることもないので神崎に声をかけた
「何…？」
反応が得られたので一番疑問に思ったことを聞く
「今日、なんでいきなり俺にあんなこと言ったんだ…？」
「あんなことって？」
こいつ！忘れたのか!?
俺が入学初日から注目される原因を作ったあの言葉を！…
「だから、俺がお前の僕にってやつ」
「あぁ、それね」
それだけ言うと彼女は暫く黙り込んだ
答えがなかなか出ないからいつの間にか彼女を凝視していた
「なんで…かしらね」
「は…？」
突然意味のわからないことを言う彼女の頬が若干赤みを帯びていたように見えたのは、俺の錯覚かもしれない…
「なんだよ、それ」
「私にもわからないわ」
なんなんだ！
こいつは何がしたいんだ！
そしてこのｼﾝﾐﾘとした空気はなんなんだぁぁぁ！！
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