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それから約10分後―…。
微かにシャワーの音がするあたりから、神崎が風呂に入ったんだろう
「海斗ー!」
少しすると階下から母さんが俺を呼んだ
階段を降りて母さんがいると思われるリビングに入った
「なんだ…あれ?」
リビングで母さんの姿を探すも、いたのは父さんだけだった
仕方がないので父さんに聞く
「なぁ、母さんは?」
「あぁ、母さんならそっちにいると思うぞ?」
とリビングの隣の部屋の引き戸を指差した
和室…?
引き戸を開けて中に入ると母さんがいた
「なんだよ母さん」
「あ、海斗?梨杏ちゃんの服ね、制服のまま寝るわけにはいかないでしょう?」
確かに、制服のまま寝たら皺になるな…
「ん…それで?」
「それでね…」
その言葉を待ってましたとでも言いたげに母さんは眩しいほどの笑顔で
「海斗、貴方だったら梨杏ちゃんにどっちを着てほしい?」
と2着の服を俺の前に出してきた…
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