中目黒善樹の1日。

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午前中の授業が終わって、昼休み。 朝の一件をひきずるボクを気にしてか、杉崎君はボクと深夏さんをお昼ご飯に誘ってきた。 向かった先は…屋上。 屋上に着いたボクらは、適当な場所に座って、それぞれの食べ物を取り出した。 「おっ、二人は弁当か。あたしは休み時間に全部食っちまったからなぁ。購買のパンだ。」 「パンだけとは味気ないな。良かったら俺の弁当少し食うか?」 「あ、じゃあボクのも食べてよ。」 「二人とも…サンキュ!有り難くいただくぜ!鍵のからは、きんぴらごぼうと…そうだなぁ、豚の生姜焼きをいただこうっと。善樹のからは…玉子焼きと肉じゃがをいただくな。まずは鍵のを。モグモグ…うん、美味いぜ鍵!味付けもバッチリだ!山岡さんも絶賛する味だ!」 「マジか!栗田さんも絶賛か!」 「ああ、絶賛するさ。…さて、次は善樹のを。モグモグ…。!?なん…だと…?普通の玉子焼きだと思ったら…だし巻きじゃないか!味付けも最高だ!こっちの肉じゃがも良い染み込み具合だし…海原雄山も大絶賛だ!」 「ありがとう!深夏さん。」 「俺が負けた…だと?」 「おいおい鍵、どちらも文句なしに美味かったぞ。勝ち負けじゃないさ。…よし!今度はあたしが弁当作ってくるから、二人に食べてもらおう!」 「マジでか!ひゃっほう、深夏の愛のこもった弁当を深夏に「あーん」してもら」 ドスッ! 「ぐふっ…。あ、危うく、腹の中身が逆流するとこだった…。」 「誰もそこまでするとは言ってないだろ!まったく…。」 こうして、楽しい昼休みは過ぎて行くのでした。
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