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場所は変わり、風都。
街の中心には風都タワーが聳え立ち、街のあちらこちらに様々な風車が回っている。
そんな街にある探偵事務所、《鳴海探偵事務所》。
この探偵事務所にはたくさんの依頼が風の如く舞い込んでくる。
翔「今日も清々しい朝だな…。」
事務所の探偵、左翔太郎は事務所の窓を開け、コーヒーを啜った。
ラジオからは心地いいジャズが流れている。
スパァァン!!
翔「いって!!あっちぃ!!おい亜樹子ぉ、なにすんだよ!!」
翔太郎は叩かれた反動でコーヒーをこぼした。
亜「なぁーにカッコつけてんねん!!」
この事務所の所長、鳴海亜樹子はスリッパ片手に翔太郎に突っ込んだ。
翔「あぁん!?ったく、朝ぐらい静かに過ごさせろよ。静かに過ごす、ハードボイルドな朝さ。」
翔太郎は前髪を払いカッコつける。
スパァァァァァン!!!!
先ほどより強い衝撃が翔太郎の頭に走った。
翔「ってぇー!!このやろー…。」
亜「なによ!!」
2人が睨み合っていると、玄関の扉が開き、刃野幹夫と真倉俊が入ってきた。
刃野と真倉は風都署の刑事だ。
刃「よぉー翔太郎、いるかー??」
翔「ジンさん!!どうしたんスか??こんな朝早くに。」
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