4人が本棚に入れています
本棚に追加
私の仕事は夕方の4時に終わるので、毎日そのあとは買い物をして掃除をして食事をつくって、影膳をそなえてから夕食にしている。
それから片付けて弁当の下ごしらえ、洗濯とアイロン、時間があればもう少し掃除をして風呂を沸かし、新聞を読みつつニュースを眺める。
風呂に入ればもう翌日の用意をして寝るだけだ。
電話をかけたり、誰かと会ったり、話をすることはほとんどない。
最近になって、何もなくたって生活はしていけることに気がついた。
たった独りでも、手段さえあれば生きて行くことはできる。
ただ、寿命が来るまでの時間を思うと途方にくれてしまう。
この生活はいつまで続くのだろう。
だって、もういないのに。
亨がいないのに。
最初のコメントを投稿しよう!