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 久しぶりに飲もうか、という話があった。 例の失敗以来、ゆう君とふたりきりになることは避けていて、だから今回も亨の友人たちと一緒だったので参加することにきめた。 ゆう君と秋川さんと、江波さんと徳田さんと、それから直美さんと徳田さんの奥さんのミキさん。  以前から亨を含めたこのメンバーでたびたび飲んでいる。 男の人たちと直美さんは、亨と同じ大学のデザイン学科の友人で、亨と江波さんがひとつ年上だ。 私が初めて会った頃は多少先輩後輩の関係が残っていたけれど、今では年齢なんか関係なくとても仲が良い。 江波さんの奥さんの佳代さんは妊娠してからこっち、参加していないけれど、そのうち子どもが大きくなったらきっと、こんな飲み会でない集まりになるんだろうと思う。 佳代さんとはまた話したいと思うし、そうしたら子どもも連れて来られる集まりじゃないと困る。  そんな話をしながら、どうやら今いちばん忙しいらしいゆう君が来るのを待っていた。 いつもは亨の指定席のわたしの左どなりには直美さんがいて、右どなりは自然にゆう君の席として空いている。
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