非日常な朝-1-

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今日は厄日だな……。 何も考えずに、飛び出してからそう思った。 目の前には息を荒げた怪しい男。 そして俺の後ろには、怯えた表情を浮かべる少女がいる。       少女の名は、美月梓-ミヅキアズサ-。この俺、弥根流夏-アマネルカ-が通う翠桜高校のアイドル、さらに俺の思い人でもある。 「い、いきなりなんだよぉ、お前……?」 目の前にいる怪しい男が、俺に話し掛ける。 「お前こそ、この人に何しようとしてたんだ!!」 後ろにいる梓ちゃんが震えているのを感じる。これは長々にヤバい事態だ。周りを見渡しても人はいない。俺がどうにかするしかないようだ。 ……何故このような状況になってしまったのか。話は10分ほど前に遡る。
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