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見たことの無い女の人、だが、祐には何となく懐かしいような気がしていた。
しかし、見知らぬ人が自分の家に勝手に上がり込んでいたら、普通は不審者と判断するべきである。
しかし、自分を兄と呼び、さらに久しぶりと言ったならば、祐の妹の可能性があるため、判断に困った祐。
三年前に行方不明になっていきなり帰ってきたのも不審な点である
冬華「冬華(とうか)だよ。忘れちゃった？」
祐「お前…だって、三年前に…」
冬華「そのことで…いろいろ積もる話もあるから……」
冬華は暗い顔でうつむき
冬華「…お願い…とりあえず話を聞いて…」
そんな顔をされると弱い祐。
泣いてしまう子を見捨てられないタイプである
とりあえず部屋に入り、冬華の話を聞きはじめる祐
祐「うーん…」
冬華「やっぱり、信じられない？」
冬華の話は祐にわかりやすく伝わっていた。
しかし、その話が本当かどうかまではわからない。
何故なら、本当に目の前にいるのが妹という証拠がどこにも無いからである。
記憶や思い出など、調べて騙すことは簡単である。
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