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「俺は運び屋。
依頼されればどんなものでも運ぶ。
普通の手紙・荷物、薬、爆弾、人間
何でもな。
そして今回の依頼がお前だ。」
「…どこに運ぶんだ」
「ん」
煙草を咥えたままあごで下に転がっていた雑誌を示す。
「その表紙の所に連れていく」
『ニューヨーク倉庫街』
…ニューヨーク?
倉庫街?意味がわからない。
「ここに何があるんだ?その前に俺はパスポートは持ってない」
「おいおい。
裏取引ばっかりしてる運び屋が正式ルートで渡米するとでも思ってるんか?
パスポートなんて使ったら足がつくだろ」
「……そうか。連れていくならさっさとしてくれ」
「俺は生きていたってしょうがないって顔しやがってよ…」
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