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「喧嘩なんてやめぇよ。」
突然聞こえてきた声。
いつものサイレンを伴わない声。
そして、苦笑交じりで軽快な言葉。
振り返ればタバコを咥えた男。
月の逆光で顔は見えない…
「そんな喧嘩したいんか?
やめとけって。
そんな暇あるんだったら家にでも帰った方がいいぞ、お前達…」
いきり立つ相手グループ。
「なんや?
俺相手に喧嘩売るつもりか?
…上等。死んでも文句言うなよ餓鬼どもが…」
――――ゾクッ…
背中を走る寒気
笑顔の中に隠れる残忍な笑顔。
こいつは、危険だ…
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